日本語で国内コミッションをすればいいのに、何故わざわざできない英語で海外向けにコミッションを開くのか。結論から言うと。
海外の方が注文が多いから。
絵描きさんってあんまりお金お金言わないんですけど私はもうふっきれてお金お金言っちゃいます。
絵を描くことって本職の人を除くと「趣味」なのでお金くれとか投げ銭とか図々しいと思うんですが趣味でやってるものが少しでもお金になると生活が豊かになりますよ。次の創作につながりますよ。本気で。
ちなみに私は生活しんどいので絵を描く頻度低下、同人活動も停止してる最中です。こういう人結構いるんじゃないかな…。
国内向けコミッションは稼げない?
そんなことはないと思います。(確信がないのは国内向けにやってないから)
国内で支持してくれる人や横のつながり、ジャンルの都合などで国内のほうが良い場合もあります。
このへんは人それぞれですね。
海外向けコミッションが稼げる理由
人口が多い
国内=日本人だけ
海外=全世界(日本人含む)
人口だけで海外向け展開したほうが圧倒的に有利です。
この中から更にコミッションを知ってて、それでいて注文したいと思ってくれる人がどのくらいいることやら。
「日本人だから英語下手だけどコミッション頼みたいー大丈夫ー?」って海外の方にコミッションオーダーしたら「日本人なんて初めてだよ!」って普通に驚かれた。
コミッション文化がある
イラストに限らず「コミッション」という言葉自体が海外では浸透しています。
意味を調べると「委託」「依頼」など。手数料、委員会という言葉もありますがちょっとこのあたりはよくわかりません。
絵描きの友達に「コミッションやらんの?」って聞くと「コミッションって何?」って普通に返される。日本は絵描きでさえ知らない人の方が多くてね…
最近では国内コミッションサービスの「Skeb」で知名度が上がってきました!
コレクターが多い
海外のコミッショナー(コミッションを頼む人)は、絵を描かない人でもそれぞれOC(Original Characterの略)を複数持っている場合が多く、コレクション目的で描いてもらう人が多い。
一方日本の場合は「アイコンにしたいから」「ブログのヘッダーに画像が必要」という理由でイラストを頼むことが多い。
つまり、理由がないと人に頼まない。
もちろん海外勢でも、SNSのアイコンにしたいという理由で頼んでくる場合もあります。でも基本的に「イラストが気に入ったので頼みたい。よければSNSのアイコンにしていい?」という頼み方です。
あんまり構えず注文してくる感じですね。気に入らなかったら(もしくは他のコミッション絵があがってきたら)さっさとアイコンやヘッダー変えちゃうし、ローテーションしてる人もいますし、見せびらかしたりもするし。
それを見た別の人が「それ誰に描いてもらったの!?」って聞いて、そこから口コミで広まることがあります。
現に何度かありました。○○さんの見て私も頼みたい!って。こういう広がり方するの面白いし嬉しいね。
数は正義
はっきりと言えるのはどう見ても「数」ですね。国内は日本人に向けたものですが、海外であれば不特定多数です。
お隣韓国だったり、フランスだったり、アメリカだったり…。いろんな国の人からコミッション依頼がきます。
値段が高くても買ってくれる?
さて、数が多いので海外向けが有利と書きましたが、海外だから値段を上げても売れるとは限りません。
むしろここは意外とシビアですね。
私のコミッション……高い!って言われてます。
私より倍もいるし、半分以下もいるし…ほんとうに感じ方は人それぞれ。
デメリットもある
いい事づくしで書いてしまいましたがちゃんとデメリットはあります。
言語と時差
まずは「英語」であること。Google翻訳で大抵事足りるとは言え、全てはカバーできません。
翻訳したい文章を入力し、翻訳されたものをそのままコピペで返しても大丈夫なことが多いですが、おかしいときはとことんおかしいです。
特に長文になってしまった場合。
例文がないか調べたり、正しく翻訳されるように一文一文区切りながら翻訳するなどかなり根気が入ります。
注文から完了まではある程度同じやりとりだけど、内容によって質問しなきゃいけない状況になったりしたときがね…
こればかりはどうしようもないので、最初は時間をかけてコミュニケーションをとろう。
時差についてはメールでやり取りする場合はあまり気にならないかもしれませんが、作業に遅延が出る場合があります。
支払い方法に馴染みがない
Paypalビジネスアカウントが必要になり、開設に時間がかかることや、受け取りが円ではなくドルになり、日々レートが変わる。
Paypal口座から銀行口座等に移動する金額が5万円未満の場合、250円/件の手数料がかかる。
ただしこれは慣れてしまうとメチャクチャ楽です。
もし海外向けコミッションをやらなくなっても、国内向けに支払い方法としてPaypalを追加してもいいし、何かのときの受取口座として普通に使えます。
トラブルがあったとき
これはデメリットと言えるのかどうか迷ったのですが…。
言語が日本語か英語かの違いしかないので、国内だろうが海外だろうがトラブルが起きたら一緒です。
何かトラブルになってしまった時多くはコミュニケーション不足の場合があるので、わからないことがあったら注文者になんでも聞いてください。
細かいことまで質問するのはためらいがちなんですが、間違うくらいならちゃんと聞いたほうがいいです。
まとめ
コミッションは個人対個人のやりとりですので、毎回安定した注文をとることが難しいです。一度注文してくれた方がもし気に入ってくれたとしても、2回目の注文をしてくれることはほぼありません。
幅広くアピールし、多くの注文を得たいなら海外向けを検討すると良いでしょう。
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普段ソーシャルゲームなどのイラストを描いているフリーのイラストレーターです。美少女系キャラクターやちびキャラを描くのが得意です。
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