「海外の人からコミッションやってる?って聞かれたけど、知らないし怖いからとりあえず断った」
それ、かなり勿体無いです!
コミッションをやっているかどうか聞かれる=お金払って注文してくれるってことですから、その場では断っても検討してみる等、前向きな返事をしておくのがいいかもしれません。
そしてもし海外向けにコミッションをはじめたなら、もう一度連絡してみましょう。コミッション第一村人になってくれるかもしれません。
よくわからなくて断ってしまった人も、国内向けやってるけど海外向けも気になる人も、海外からはじめてみよう!と思った人など、興味がある方全てを対象に英語がわからない日本人が海外向けにイラストコミッションを開く方法をまとめていきたいと思います。
コミッションとは?
管理人代理で説明役のコロマルだ。
説明もできるみみみです。で、コミッションって?
簡単に言えば、創作をする人が価格を提示してファンの依頼をつのり、金銭で個人の依頼を受けることです。 ファンの側から作家さんに依頼を持ちかけ、直接交渉することも日常的に行われています。 海外では様々なジャンルの作家さんがコミッションを行っており、取引する対象もモノクロイラスト、カラーイラストや漫画、音楽、手芸、アクセサリー、立体造形、タトゥーなど、何でもあります。 イラストも、アニメ絵からリアル調イラスト、ファインアートと呼ばれる伝統的な絵画、現代芸術まで、さまざまな分野の作家さんがコミッションを行っています。
一般人が絵師にお金を払って描いてもらう海外の文化、コミッションとは
細かいところはリンク先を参考にすると良い。
国内ではSKIMAとかココナラとかあるけど、そういったサービスを挟まない個人間でやりとりする感じかな?
ここではアニメ・萌え系イラストを対象に、英語が全くわからない日本人が海外向けにコミッションを開く方法を説明していく。
英語?OWLしか知りませんが?
HelloとかThanksじゃないのか…今はGoogle翻訳の精度が高いし、例文も多数ヒットするから英語力ゼロで問題ないぞ。
コミッションを開くために必要なもの
Paypalビジネスアカウント
お金を受け取るために絶対に必要です。
アカウント自体はインターネット上で即時作成できますが、作成時はパーソナルアカウントとなるため、パーソナルアカウントを取得後ビジネスアカウントを申請する。もしくは本人確認書類等を用意した上で作成時にビジネスアカウントを選択し、送られてくるコードを入力してビジネスアカウントを取得することになります。
ビジネスアカウント登録URL
https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/merchant/how-to-signup-business
登録方法はこちらがわかりやすいです
価格表と利用規約
価格表に必要な項目は
- 受注するイラストのタイプ(アイコン・バストアップ・全身等)
- それぞれの価格
- 描けないものを記載
- 注文方法・注文用のテンプレート
- 連絡先
以上を1枚~3枚ほどの画像で用意するかサンプルイラスト+テキストでページを用意するかになります。
画像化の例
1枚目にFull bodyのサンプル+価格
2枚目にHeadshotとChibiサンプル+価格
3枚目にオーダー方法と注文書、描かないものを記載
ツイートには「3注文受付」「RTしてください」「ツイッターのDMで受け付ける」「ルールと規約読んでください→リンク誘導」としています。
データを取得できませんでした。正しい URL を入力してください。必要に応じて活用できるので、どちらも用意しておくと便利です。
Twitterには画像で投稿して、deviantARTではサンプル画像+テキストでJournalとかね。
利用規約については任意ですが
- 商用利用の可否
- 完成したイラストの扱い(サンプルとして扱うことがある、同人誌に収録する等)
- 修正依頼の上限
など自分で設定できるため、できれば用意しましょう。
個人的にはココが強み。描かないものに「フリルキャラ」を記載しなくても、規約に「フリルバリバリで大変そうなのは受け付けないかもしれないよ」とか記載しておける。
あと私生活優先してるから遅れることもあるよ~とかね。
コミッションを公開するためのSNS・Webサイト
海外向けなのでおすすめはdeviantART。
使い慣れているSNSがあれば活用します。
WEBサイトに価格表や規約を置いて、TwitterやInstagramから誘導するなどSNSは大いに活用しましょう!
英語での価格表・規約の作成方法
長くなるので別の記事で説明します。
deviantARTでコミッションを開く
Paypalビジネスアカウント・価格表と規約を用意したら早速公開しましょう。公開場所は使い慣れたSNSでもいいですし、専用のWEBサイトをつくってもOKです。
ここではコミッションが盛んに行われているdeviantARTを利用します。
deviantARTを使用する理由
1.コミッションが盛んに行われている
公式でウィジェットが実装されているほどコミッションが定着している(ウィジェット自体は※Pointのみ)
※deviantARTのコアメンバーの支払いやDonate等に使えるポイントのこと
2.コミッションのグループやタグが存在するため、宣伝しやすい。
3.関連した記事や作品ページに表示される
Amazonなどの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」みたいな欄です。
ジャーナル・イラストに価格表を投稿する
画像化した価格表をイラストとして投稿する。またはジャーナルにサンプル画像+テキストで投稿する。どちらかにしてもいいし、どちらも投稿していいです。特に制限はありません。
1.投稿タイトル
[OPEN] Commission info
Commission sheet Jan 2018
Icon Commission
OPENの文字を入れると視覚的にわかりやすいです。タイトルは変更できるため、閉じる場合はCLOSEDにします。
2.投稿カテゴリー
イラスト投稿の場合のカテゴリーは
- DeviantArt Related / Devious Fun / Other
- Manga&Anime / Digitalmedia / Drawing or Painthing
など、大きくはずれない限りはカテゴリーはどれでもいいです。ジャーナルの場合はPersonalにします。
3.タグ設定
タグに#commissionはいれておきましょう。
4.利用規約ページの誘導
利用規約は長くなるため別のページに作成し、リンクで誘導しましょう。
5.注文書や連絡先など、その他テキストについて
ジャーナルであればそこに書いておきます。
イラストであれは画像化して詰め込むか、利用規約と同様に別ページへリンクを貼るかになります。
連絡先の設定
普段使っているものでOKですがdeviantARTの場合自分のメールアドレスか、comment・Noteにします。
Noteはメッセージ機能。TwitterでいうところのDM、Pixivで言うところのPixivメッセージ。
注文が来た時の対応
メッセージの(メールの)タイトルはCommissionと入れてくれる場合が多いです。もしくは価格表などに、メールのタイトルは「Commission」にしてくださいと明記すること。
文面は、「今コミッション開いていますか?」と質問だけの場合や、「1つ注文したい」と注文書を直に送ってくる2パターンあります。
その他、不明点があれば質問のみの場合も。
英語なので対応が難しく感じるが、日本語に直してしまうとそんなに難しくない。
注文書の例
– Type: Full-body
– References: “url address”
– Character expression/personality: shy smile, sleepy, cool
– Paypal mail address: ***@***.com
– Other: eye color red, outfit is reference page2, Is this pose possible? “url address”
– イラストのタイプ:全身
– キャラクターの詳細:画像のURLやGoogleDocsなど
– キャラクターの表情や性格:微笑むくらいの笑顔・眠い・クール
– ペイパル:ペイパルのメールアドレス
– その他:目の色は赤、服装は参考URLページの2ページ目。このポーズは可能?(URL)
Referencesに描いて欲しいキャラクターの詳細があるのでそれが基準となります。表情・性格に複数記入する人がいますが、メインになりそうなものを基準にすればOK。
例えば上記にshy smile, sleepy, coolとありますが、ここでは一番わかりやすいshy smileを基準にします。sleepy, coolは表情よりも性格ですね。
どれを基準に描くかは、Referencesを参考にしながら描いてください。
Referencesに眠っている画像が多ければ、もしかしたら眠っているイラストを希望している可能性がありますのでお金をもらう前に必ず質問するようにしてください。
次にその他の欄。Referencesの補足や、今回注文したい内容などを書いている場合があります。
問題がなければ相手のPaypalメールアドレスに請求書を送りましょう。
Paypalで請求書を送る
Paypalにログインします。
画面上部のツールから請求書ツールを選択します。
管理画面から作成。
事業者情報を入力します。
HNやPN、メールアドレスだけでOKです。
請求書を作成します。
請求番号には任意の番号や文字列。0001とかでいいでしょう。請求先には相手のPaypalメールアドレスを入力します。
詳細を追加・削除はすべてチェックを外し、JPYをUSD-米国ドルに変更します。
商品名にはわかりやすい名称を、価格はドルで入力します。
問題がなければプレビュー後送信するか、そのまま送信します。
相手に請求書の通知がいきますが、「I’ve sent you an invoice to your paypal」などと知らせておきましょう。
支払い後の対応
あとは作業です。
まずはラフを描き、それを一度相手に見せます。文面は以下でOKです。
「Hi! sketch was finished! Please contact me if there is request for fix」
こんにちは。スケッチが終わりました。修正があれば連絡してください。
※英語ではラフではなくスケッチと言います。
問題がなければ「OK」や「Perfect!」などの返信があります。修正があればやりとりをすることになります。
納品
描き終えたら納品します。文面は以下のようにします。
Hi! I was finished commission art! I will send you fullsize files.”https://****”
I hope you like it.
コミッションが終わりました。貴方にファイルのURLを送ります。気に入ってもらえると幸いです。
ファイルの送信にはアップローダーなどを使用します。
deviantARTではsta.sh、GoogleのやDropboxなどのファイルストレージでもOKです。
以上で終了です。
注文内容やこちらの価格表によって、細かい部分は変化しますが、概ね流れは一緒です。日本語でやり取りした場合を想像するのが一番わかりやすいです。
まとめ
細かく説明する小難しく感じますが
1.サンプルと価格表の準備(注文方法・描けない物も含める)
2.利用規約の準備
3.投稿
4.注文受付
5.作業
6.納品
上記の流れです。国内向けにしても、海外向けにしても流れは一緒です。
英語のやりとりはGoogle翻訳を利用しています。細かい文面は自分で調べるなど工夫しなくてはいけませんが、ある程度は伝わります。
最初の準備と注文時のやりとりが大変ですが、つくっちゃえば後が楽ですし、やりとりも結局は慣れです。
わからないことがあればわかる範囲で回答しますので、Twitterでお気軽にご連絡ください!
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普段ソーシャルゲームなどのイラストを描いているフリーのイラストレーターです。美少女系キャラクターやちびキャラを描くのが得意です。
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